ピコ テクノロジーは、PC接続型オシロスコープ「PicoScope 3000E」シリーズに、100MHzおよび200MHzの周波数帯域幅を備えたエントリーレベルの新製品を追加した。
ピコ テクノロジーは2025年5月、PC接続型オシロスコープ「PicoScope 3000E」シリーズに、100MHzおよび200MHzの周波数帯域幅を備えた新製品を追加した。既に販売を開始している。
新製品は、エンジニアや教育機関、組み込み開発者向けのエントリーレベルのミックスドシグナルオシロスコープだ。4チャンネルのアナログ入力と16チャンネルのデジタル入力(オプション)を備えていて、アナログ信号とデジタル信号を同時に解析できる。
既存の350MHz、500MHzモデルと同一のプラットフォームを採用しつつ、周波数帯域を調整することで、幅広い日常用途に利用可能になった。USB 3.0 Type-Cによるバスパワー駆動に対応するほか、最大5Gサンプル/秒のサンプリングレート、10ビットの分解能を備える。また、Windows、macOS、Linuxに対応するクロスプラットフォームソフトウェア「PicoScope 7」により、直感的に操作できる。
最大2Gサンプルのキャプチャーメモリに加え、セグメントメモリ機能も備えていて、最大200万波形/秒の繰り返し信号を取得できる。200Mサンプル/秒、14ビットのAWG(任意波形発生器)とファンクションジェネレーターも内蔵し、外付け装置なしで複雑なアナログ信号を出力できる。
I2CやUART、SPI、CAN、FlexRay、LIN、USBなど、40種類のシリアルプロトコルに対応するデコーダーを標準装備し、組み込み開発に適している。ソフトウェア開発ツール「Pico SDK」を活用することで、Windows、macOS、Linux環境でのカスタムアプリケーション開発も可能になる。
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